こんにちは、MOSいろいろ学習中のすぐこです。
みなさん、MOS Excel Specialist試験のIF関数って難しいと感じていませんか?
問題文の意味とか読み方がいまいち分からん…
条件ってどう設定すればいいの?
なんて思っている方も多いのではないでしょうか。
実は私も、Excel Specialist試験の勉強を始めた頃はIF関数シリーズ(IF、SUMIF、AVERAGEIF、COUNTIF)にだいぶ苦手意識がありました。
このあたりからいきなり学習の難易度が上がった気がしませんか!?
この記事ではIF関数の基本から応用、学習のコツまで、例題を交えながら丁寧に解説していきますね。
IF関数ってどんなもの?
まずは、IF関数の基本的な構造から見ていきましょう。
IF関数は、条件によって違う結果を表示するための機能です。
つまり、「もし〇〇なら△△、そうでなければ□□」という考え方をExcelで表現できるんです。
例えば、
「もしテストの点数が80点以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」とセルに表示する」
といった場合に使います。
日常生活でも、
「もしチョコレートがあれば、「チョコレート」、そうでなければ、「クッキー」を選ぶ」
「もし雨が降ったら傘を持って行く。降らなかったら(=雨でなければ)ピクニックに行く」
といったように、条件によって行動を変えていますよね。
IF関数の基本的な式を見てみよう
IF関数の基本的な書き方は、次のとおりです。
条件式と出力したい値をコンマで区切っていきます。
=IF(条件式, 真の場合の値, 偽の場合の値)
- 条件式(もし〜ならば): 判断したい条件を入力します。
- 真の場合(合致している時)の値: 条件式がTRUE(真)の場合に表示する値を指定します。
- 偽の場合(合致していない時)の値: 条件式がFALSE(偽)の場合に表示する値を指定します。
例題1:テストの合否判定
試験に出る可能性が高いと思われるテストの合否判定の問題を通して、IF関数の基本的な使い方を理解していきましょう!
例えば、A列のテストの点数によって「合格」か「不合格」をB列に自動で表示させたいとします。
問題:点数が60点以上であれば「合格」と表示し、それ以下の場合は「不合格」と表示します。
解答:以下の手順で解いていきましょう。
- 計算結果を表示させたいセル(B1)を選択します。
- 問題文をIF関数風に読み替えます。
『もし、点数が60点以上であれば「合格」と表示し、それ以下の場合(=そうでなければ)「不合格」と表示する』となります。 - IF関数入力に使う引数(関数名のあとに指定するもの)を整理します。
- A1:テストの点数が書かれているセル
- >=60:60点以上かどうかを判断する条件
- “合格”:条件が「真」(つまり60点以上)の場合に表示する文字
- “不合格”:条件が「偽」(つまり60点未満)の場合に表示する文字
- 「以上 >=、以下 <=、より大きい >、より小さい < 」の条件はきっちり定義しましょう。「=」があるかないかで結果が大きく変わります!
- 「”合格”」のように、数値ではなく文字を入力したい時は、文字を「” ”」で囲みましょう
- これをIF関数で表します。
=IF(A1>=60, "合格", "不合格")
- この関数の式を下図のように入力すると、計算結果が得られます。
↓
例題2:商品の割引価格を表示
次は、少し応用させてみましょう。
問題:あるお店では、1,000円以上の購入で10%割引、1,000円未満の場合は割引なしというキャンペーンを実施しています。割引価格の空白セル部分に計算結果を表示させます。
A列:商品名 | B列:価格 | C列:割引価格 | |
---|---|---|---|
1 | Tシャツ | 800 | |
2 | ジャケット | 1,200 |
解答:以下の手順で解いていきましょう。(引数の整理は省略しています、関数式を参照ください)
- 計算結果を表示させたいセル(C1)を選択します。
- セルB1(以下、B1)に商品の価格が入力されているものとして、問題文をIF関数風に読み替えましょう。
『もしB1が1,000以上であれば「B1を0.9倍した値を出力」する、そうでなければ「B1をそのまま出力」する』になります。
ポイントは、10%割引=0.9倍への変換です!
(「10%割引」のままだと式が立てられません)
- 上記の読み替え文をIF関数に当てはめると、次のようになります。
=IF(B1>=1000,B1*0.9,B1)
- この関数の式を下図のように入力すると、計算結果が得られます。
↓
IF関数をマスターするための2つのコツ
IF関数を使いこなせるようになるには、以下の2つのポイントを押さえましょう。
- 条件を明確にする: IF関数を使う前に、どのような条件でどのような結果を返したいのかを明確にしましょう。慣れないうちは、いきなり解こうとしたり頭の中だけで整理すると混乱してくるので、いったん紙に言葉で書き出してみましょう。
- 簡単な例題から練習する: 最初から複雑なIF関数を解こうとすると、問題文が理解できずに「ああぁ〜^o^」となる可能性があります(経験談)。なのでまずは簡単な例題を何問かやってみて、基本的な使い方をマスターしましょう!
まとめ|IF関数を使いこなして、Excel Specialist合格を目指そう!
IF関数はExcel Specialist試験でも頻出の項目ですし、Excelを使いこなす上で非常に便利な関数の一つです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで頭の中で条件式が浮かぶようになりますし、必ず使いこなせるようになります。
そして、エラーが出ても落ち込まないでください。エラーはチャンスです!
関数式やエラーの箇所をよく確認して、原因を探ることでIF関数の理解がさらに深まりますよ。関数問題はエラーが出てからが本番だ!できるよ!お米食べろ!と修造イズムでいきましょう。
今回の記事がExcel Specialist学習の手助けになったら嬉しいです。頑張っていきましょう!
MOS Excel Specialist試験で出題される他のIF関数シリーズも記事にしていますので、ぜひ活用ください!