こんにちは、MOSいろいろ学習中のすぐこです。
みなさん、MOS Excel Specialist試験のCOUNTIF関数って難しいと感じていませんか?
他のIF関数とどう違うのか分からない…
COUNTでIFってソレもうどういうこと?
なんて思っている方も多いのではないでしょうか。
特に、データ集計に役立つ関数はたくさんあって、戸惑ってしまうこともあるかもしれませんね。
実は私も、Excel Specialist試験の勉強を始めた頃はIF関数シリーズ(IF、SUMIF、AVERAGEIF、COUNTIF)にだいぶ苦手意識がありました。
勉強し出した頃は苦戦しました…(文章問題苦手)
しかし、コツを押さえてから解けるようになりました!
そこで今回は、MOS試験対策はもちろん、実務でも大活躍する「COUNTIF関数」について、分かりやすく解説していきますね! 例題を通して、実際に手を動かしながらマスターしていきましょう。
COUNTIF関数ってどんな関数?
COUNTIF関数は、指定した範囲内において、特定の条件に合致するセルの個数をカウントする関数です。
例えば、
- ある商品が、在庫リストの中でいくつあるのかを調べたい(カウントしたい)
- アンケート結果で、「満足」と回答した人が何人いるのかを集計したい(カウントしたい)
Excel風に書くと…
- A列に“りんご”という文字が何回出てくるかカウントしたい
- B列に100以上の数値が何個あるかカウントしたい
という感じです。これらを算出したい時に、COUNTIF関数はとても便利なんです。
COUNTIF関数の書式と使い方
COUNTIF関数の基本的な書式は以下の通りです。
=COUNTIF(範囲, 検索条件)
- 範囲: どのデータを見るか(条件を判定するセル範囲を指定)
- 検索条件: どんな条件で数えるか(どの値に合致するセルをカウントするのか、という条件を指定)
- 数値の場合は、そのまま指定します。(例:10)
- 文字列の場合は、ダブルクォーテーション(“)で囲みます。(例:”りんご”)
- 不等号を使って範囲指定もできます。(例:”>=10″ は10以上)
- セル参照も可能です。(例:A1)
最初は難しく感じるかもしれませんが、具体例を見ていくとだんだん分かってきますよ。
例題1:特定の部署内の人数をカウントする問題
それでは、具体的な例題を通して、COUNTIF関数の使い方をマスターしていきましょう!
問題:ある会社の社員名簿があり、部署と年齢が記載されています。 この表から、営業部の社員の人数を数えてください。
社員名 | 部署 | 年齢 |
---|---|---|
佐藤 | 営業部 | 30 |
田中 | 営業部 | 25 |
鈴木 | 広報部 | 28 |
山田 | 営業部 | 35 |
高橋 | 人事部 | 32 |
解答:以下の手順で解いていきましょう。左からA列、B列…とします。
考え方のコツは、「〇〇という範囲の中から〇〇を選んでカウントする」に読み替えることです!
この問題の場合は、『「部署」という範囲の中から「営業部」を選んでカウントする』と読み替えましょう。
- COUNTIF関数を挿入するセルを選択します。 今回は、セルF2に計算結果を表示するとします。
- 数式バーに「=COUNTIF(」と入力します。
- 範囲を指定します。 今回は、部署名が記載されている「B2:B6」を選択します。
- 検索条件を指定します。 今回は、「営業部」という条件なので、「“営業部”」と入力します。
- 数式を確定します。数式バーに 以下のように入力し、Enterキーを押すと計算結果が得られます。
=COUNTIF(B2:B6,"営業部")
答えは「3人」です。
例題2:販売価格を元に売上個数をカウントする問題
問題:あるECサイトで、1月〜3月の商品の売上データがあります。 以下の表から、販売価格が50,000円以上の商品の売上個数を求めましょう。
注文日 | 商品名 | 販売価格 |
---|---|---|
2023/1/15 | ノートパソコンA | 120,000 |
2023/1/22 | デスクトップPC | 150,000 |
2023/2/5 | タブレットB | 50,000 |
2023/2/18 | ノートパソコンA | 120,000 |
2023/3/1 | マウス | 3,000 |
2023/3/10 | キーボード | 5,000 |
2023/3/15 | ノートパソコンA | 120,000 |
解答:以下の手順で解いていきましょう。左からA列、B列…とします。
この問題の場合は、『「販売価格」という範囲の中から「50000円以上」を選んでカウントする』と読み替えましょう。
- COUNTIF関数を挿入するセルを選択します。 今回はセルF3に計算結果を表示するものとします。
- 数式バーに「=COUNTIF(」と入力します。
- 範囲を指定します。 今回は、販売価格が記載されている「C2:C8」を選択します。
- 検索条件を指定します。 今回は、「50,000円以上」のデータを探すので、「“>=50000”」と入力します。
- 数式を確定します。数式バーに 以下のように入力し、Enterキーを押すと計算結果が得られます。
=COUNTIF(C2:C8,">=50000")
答えは「5個」です。
COUNTIF関数の注意点
- 条件の表記ゆれに注意しましょう。「リンゴ」を「りんご」と書いてしまうと、カウントされません(セルの値が0になります)。
- 検索条件に数値を使用する場合、数値はダブルクォーテーションで囲みません。
- 複数の条件を用いた集計には対応していません。その場合は、COUNTIFS関数を用います。
COUNTIF関数をマスターして、MOS試験合格を目指そう!
今回はCOUNTIF関数について説明しました。
この関数は一見複雑に見えても、コツをつかめば簡単です。様々な条件でセルをカウントできるため、日常業務でデータ分析をする際にもきっと役立つはずですよ。
今回の記事で、COUNTIF関数について少しでも理解が深まったら嬉しいです。Excel Specialist合格を目指して頑張っていきましょう!
MOS Excel Specialist試験で出題される他のIF関数シリーズも記事にしていますので、ぜひ活用ください!